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​2003年度

第3回特別公開講座「薪能」

 第一夜 能楽講座

​【日時】2003 年 10 月 7 日(火曜日)開場 午後6時半 開演 午後7時 

【会場】講堂

 第二夜 能楽体験

【日時】2003 年 10 月 8 日(水曜日)開始 午後7時

【会場】静岡文化芸術大学内

 

第三夜 新作狂言:「剣豪 宮本虫氏」 舞囃子:「邯鄲」 能:「隅田川」

【日時】2003 年 10 月 9 日(木曜日) 開場 17:00、開演 18:00、終演 20:45

【会場】出会いの広場(雨天時は本学講堂)

「薪能展」

【日時】2003年9月4日(木)~9月7日(日)

【会場】浜松駅ビルメイワン3階 アルハンブラ広場

【日時】2003年10月7日(火)~10月9日(木)

​【会場】静岡文化芸術大学内ギャラリー

 

 

新作狂言

​「剣豪 宮本虫氏」

出演者:井上祐一  佐藤友彦 井上靖浩 鹿島俊裕

後見:今枝郁雄

監修・加筆・出演:和泉流狂言師 井上祐一

脚本:観世流シテ方 梅若猶彦

演出:梅谷拓宣(国際文化学科 4 年)、左口歩(芸術文化学科 2 年)

(あらすじ)

  太郎冠者は、気は弱いくせに博打好き。女房に隠れて八両もの借金をつくってしまう。女房 に問い詰められ、借金を返しに行くことになるが、本人は反省する気など微塵もない。考え ることといえば、どうしたら女房を言い負かすことができるかということばかり。そこに現 れたのは、宮本武蔵の従兄で宮本虫氏と名乗る男とその弟子であるという二人組。実はペテ ン師だが、次々に見事な技を披露するため、すっかり感心してしまった太郎冠者。早速宮本 虫氏に弟子入りを申し出るのだが…。

(あらすじ)

 蜀の国の盧生は、楚の国の羊飛山に住む高僧を尋ねて旅をし、途中の邯鄲の里に泊まる。そ して、宿の女主人の勧めで、悟りが開けるという『邯鄲の枕』を使って眠る。すると夢の中 に楚の国の帝からの勅使が現れて、その帝の位を盧生に譲りたいという。盧生は玉の御輿に 乗って宮殿に入り帝位に就いた。

 そこは雲の上の世界で、曇り無く月も輝き、庭には金銀の山が敷かれた荘厳な御殿であった。 飲めば寿命が千年と言われる不老長寿の仙境の酒や舞人の舞を楽しみ、盧生も月世界の男 として舞い、幾久しい栄華の夢から覚め、邯鄲の枕のおかげで、この世は何事も粟飯が炊け るほどの短い一炊の夢であること解った、と感謝して故郷へ帰っていった。

舞囃子「邯鄲」

出演者:観世流銕之丞  安福光雄  三島元太郎  幸正昭  藤田次郎

地謡:谷本健吾  長山桂一  馬野正基  西村高夫  岡田麗史

能「隅田川」

出演者:高井松男 安福光雄 藤田次郎 久田舜一郎 梅村昌功

後見:岡田麗史

 能人買いにさらわれたわが子を尋ねて一人の母親が、はるばる京都から東国の隅田川まで やって来た。彼女は恋しい子を思うあまり狂人になっている。隅田川の渡し守は、はじめは 意地悪をして、母親を舟に乗せないが、やがてその優しさにほだされ舟に乗せてやる。舟に 乗っていると向こう岸から人を弔う大念仏の声が聞こえる。渡し守はあれは去年京都から 下った人買いが病気になった子を捨ててそのまま奥州へ下ってしまった。その子はそのま ま死んだので、この土地の人がそれを哀れんで念仏を唱えているのだと乗客に説明する。母 は、それが自分の捜し求めている子だと気付く。舟が向こう岸に着くと、渡し守は母をその 子の墓につれて行ってやる。皆で大念仏を唱えていると、やがて人々の声に混じって亡くな った子どもの声が聞こえて来る。そこで、今度は母一人で念仏を唱えるが…。

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